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蔡文溥と『四本堂詩文集』

9,900円

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 『四本堂詩文集」は、冊封使録の白眉とされる『中山伝信録』の著者・徐葆光をして琉球で最も秀れた詩人と評された蔡文溥による漢詩集だが原本が見つからず研究が進められてこなかったが、『琉球冊封使録』の全訳注に挑んでおられた原田禹雄氏によって発見され二〇〇三年に沖縄県立博物館に寄贈され、影印本も刊行されることによって広く注目されることとなった。  本書は蔡文溥の生涯の詳細を明らかにし、その周辺に徐葆光、程順則、陳元輔、 蔡温、金秀才、他との多彩な交友関係を浮かび上がらせる。更に詩文集の書誌学的解明にいどみ、その漢詩文の現代語訳にも挑戦する。  本書が明らかにするのは蔡文溥の人と思想は勿論の事、琉球における漢文学の受容と展開の実像である。琉球文化に与えた中国文化の影響がいかなるものであったのか、そしてそれは琉球をどういう社会として作っていこうとしていたのかを明らかにするものである。  本書は琉球の漢詩文についての初の本格的研究の書であり、新しい研究領域を開くものとして高く評価されるものと確信する。  改めて琉球と中国の文化交流の深さと拡がりを認識するものである。 ISBN978-4-89805-264-8 2026年刊行 前堂颯世 著 榕樹書林 560頁・A5判

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