「国家(琉球)の歴史を知り
永遠の価値を求める者が世鑑の内容を
改め正すことを慎んで願っている」編纂者 羽地朝秀の遺言
漢字の大家、白川静氏は「自分を知る最適な方法は、地域の歴史を知ること。自分たちの歴史を忘れた民は滅ぶ。」と言う。
ふるさと沖縄の歴史を知ることが、今の沖縄を取り巻く空気を知る手がかりだと言う氏の言葉を参考にすると、最適だと思われたのが1650年に発行された『中山世鑑』でした。
「五十年余り沖縄を学び、考えたことをもとに、自分なりの歴史物語を綴ってみよう」と決意。ほぼ半年の間、右往左往しながらやってみると、こんなに痛快で面白いことは、今まで無かったように思います。
この書が、後輩たちの心を刺激するひとつの仮説物語として、沖縄の歴史に興味を抱く人が誕生するキッカケになって欲しいと、心待ちにしている。
2024年9月発行 上間 信久 著
A5判 200頁
ISBN978-4-909647-68-9 C0121