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清代初期中国琉球文人交流の研究 程順則と陳元輔を中心として

9,900円

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 一六〇九年の島津氏による琉球侵略の後、琉球は中国との関係を再構築し、中国文化を積極的に取り入れ新しい琉球文化を作り出していったが、この任い手こそ中国に留学し、国子監や福建柔遠駅で学んだ琉球官生や勤学であった。  本書は程順則や蔡鐸などの琉球のエリート文人と、中国の漢詩文や儀礼等を教えた福建知識人のネットワークとの関係を、生み出された漢詩文を読み解くことを通して明らかにした労作であり、その元となった論文によって著者季龍飛氏は琉球大学より学位を授与されている。  中心として登場するのは福建で琉球人に漢学を教えていた陳元輔と、その弟子で後に琉球王国を儒教によって再建を領導した程順則である。  程順則は一六八三年を皮切りに一六八九年、一七〇六年と三度にわたり中国に学び、儒教テキストとして『六諭衍義』、琉中の航海指南書『指南廣義』を板行している。  更に陳元輔らの福建知識人と琉球文人との交流の成果として『中山詩文集』『柔遠駅草』『枕山樓詩話』など幾つもの詩集を刊行している。  本書はこれらの詩作品を読み解き、作者として登上する人士の来歴やそのバックボーン、交友関係は勿論のことその思想的系譜までも明らかにしている。  中国での深い文化的交流の成果は琉球の政治と社会を再構築する為の「知」として活用され、大きな役割を果すこととなった。  本書はばく然としてしか語られてこなかった琉球と中国の文化交流の内実を明らかにすることで琉中関係史に新しい光をあてるものであり、その意義は大きい。 ISBN978-4-89805-263-1 季 龍飛 著 榕樹書林 479+7頁 A5判 2026年刊行

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