「おもろさうし」は13世紀から17世紀にかけて生成された沖縄最古の歌謡集であり、伊波普猷に始まり鳥越憲三郎、外間守善、波照間永吉、島村幸一各氏らによって緻密な研究が重ねられてきた。しかし難解な古い琉球語による表現ゆえに、一般の人々には今なお近寄りがたいものとなっている。
本書は著者の社会学的民俗学的知見と現代詩の詩人としての感性をもって、五十一篇のおもろの内容を一般の人が詩的感覚で理解できるようにした知的冒険の試みである。
本書を通して、沖縄の万葉集と呼ばれている「おもろさうし」の奥深い世界に多くの人々が入っていく契機となってくれればうれしい限りである。
榕樹書林
鳥越 皓之著 2025年刊行
A5判 92頁